James Vincent McMorrowの「Glacier」という曲が超良い曲なのだ

・James Vincent McMorrowの「Glacier」という曲が超良い曲なのだ。


Glacier ( James Vincent Mcmorrow) - YouTube

聴いております、アイルランドのシンガーソングライター、James Vincent McMorrowの2ndアルバム『Post Tropical』。

デビュー当時はフォーク寄りの音楽をやっていてボン・イヴェールっぽかった彼なのですが、今回は主にシンセやエレクトロなビートで作られていてジェイムス・ブレイクっぽい。ボーカルも、ファルセットの感じがちょっと似てるしね。

その2ndアルバム『Post Tropical』の中でも秀逸な曲だと思ったのが9曲目の「Glacier」。歌詞を読んだ感じでは冬の厳しさを描いた結構暗い曲みたいなんだけど、雲間から差し込む一筋の日の光や雪解けの暖かさなども感じさせる優しさがある曲だと思う。

『Post Tropical』、良いアルバムだ。買って良かった。

Post Tropical

Post Tropical

 

 

ラピュタ阿佐ヶ谷にて映画『羅生門』を鑑賞。

f:id:SasakiTakashi:19800101000007j:plain

ラピュタ阿佐ヶ谷に初めて行きました。想像してた通りのアーティな施設ななー。他の劇場よりも観客の文化水準が高い気がする! (テキトーな印象)

昭和の名女優・京マチ子が出演している映画の特集上映をやっていて、出演作である黒澤明の『羅生門』がやっていたので見に行きました。京マチ子さん、よく存じておりませんが、丸顔できれいな女性ですね。

さて、クロサワの映画を劇場で見るのも初めてでして『羅生門』、初体験としては良い作品かもしれません、この映画でクロサワは世界的に「見つかった」そうです。その難解な内容で当時の日本ではあまりウケず、ヴェネツィア国際映画祭でグランプリをとって初めて国内でも評価されたらしいのですが、今見るとそこまで難解でもありません。親切なストーリー構成、演出ですし、テーマ的なことは登場人物たちがセリフで全部言っちゃってますしね。

人間は自分の都合の良いように真実を捻じ曲げて事実を捏造し、捏造された事実の中には必ず愚かな偽善、見栄、虚栄心が隠れている。という、結構暗い内容の映画です。ラストはちょっとだけ希望のある終わり方をするのですが、とってつけた感は否めません。でもあれがなきゃ胸糞悪さだけが残ってしまうので、しかたがないですよね。最後の最後で希望を見せるあたりが、クロサワがあくまでエンターテイメント作家である所以なのです。(テキトーな評論)

技術的にはとてもモダンな演出な数多くあり今見ても見応えがあります。羅生門の下で語られる第3者による事件の回顧→(法廷劇さながらの当事者を含めた証人たちの証言→(森で起きた事件の様子))という入れ子構造を全く混乱させることなくしっかりと見せていて、ミステリー映画としても上出来、これを60年前にやっていたのですから、そりゃ海外の人はびっくりしたでしょうね、上手すぎるもの。

森における蒸暑さや自然光の木漏れ日、羅生門を暴力的に打ち付ける豪雨などの見せ方も素晴らしく、モノクロとは思えないほどの臨場感。

音声に関してはちょっと残念で、羅生門のシーンでは雨の音がうるさいせいなのかセリフが聴こえづらくて苦労しました。字幕があったら問題ないんでしょうけどね、特に序盤のシーン、何言ってるかわからなくてつらいものがありましたね。

 

・その後、阿佐ヶ谷にある「キッチン男の晩ごはん」という店で昼食。

f:id:SasakiTakashi:19800101000016j:plain

見よ、これが男の晩ごはんのチーズソースカツ丼(590円)だ!

食べたかったのよこれ。元々、高円寺駅の近くにあった小さな洋食屋で、数年前に阿佐ヶ谷に移転しちゃったの。ラピュタ阿佐ヶ谷の近所にあるということで、行ってみました。高円寺の時の3倍くらい店内が広くなってた。

このチーズソースカツ丼、チーズのかかったデカいカツが3枚のってましてですね、1枚でも丼を覆うくらいのデカさなのに、3枚が下の白飯を隠すように重なってのってます。正直、カツがデカすぎてご飯が少ないです。普通に食ってたらカツが余りますのでご飯大盛りにした方がいいです。でも大盛りじゃなくてお腹いっぱいになるボリュームなので注意が必要です。これで590円。安いです。まさに男食い料理。

ちなみに、「男の晩ごはん」という店名ですけど昼営業もやっております。昼営業もやっておりますし、厨房には女性の店員さんもいました。安心してください。