最近見た映画などのメモ

2月11日(火)、TKPシアター柏にてウォン・カー・ウェイの『恋する惑星』を鑑賞。

フェイ・ウォンの可愛さとフェイ・ウォンが歌ってるクランベリーズのカバーとトニー・レオンのブリーフ姿の印象ばかりが頭に残っているため内容が面白かったか面白くなかったかはもうよくわかんない。金城武パートは確実に面白くなかったと思う。

 

2月12日(水)、新橋文化劇場にて『プラン9・フロム・アウタースペース』と『ゾンビ』の2本立てを鑑賞。

プラン9・フロム・アウタースペース』は途中から入って見た。ティム・バートンの映画でお馴染みのエドワード・D・ウッド・Jr.監督による「史上最低の映画」と言われてる作品。そりゃツッコミどころは山ほどあるけど、もっと箸にも棒にもかからない映画なんてたくさんある。それなりに見れたぜ。

宇宙人が死んだ地球人をゾンビに変えるというストーリーなんだけど、増殖したゾンビから逃げ回る話である『ゾンビ』の方と話がちょっと繋がってる感あった。全然関係ない映画なんだけど。新橋文化劇場やるなと思った。

 

2月13日(木)~14日(金)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて『彼岸花』、『お早よう』、『秋日和』、『秋刀魚の味』を鑑賞。

フィルムセンターで初めて映画見たけど良いねえ、500円で見れるなんて!

小津安二郎のカラー映画(6作品)の内、松竹が配給した4作品のフィルムをデジタルリマスタリングして公開したらしい。確かにきれいな画質だった。

小津の映画を初めてスクリーンで鑑賞したんだけど、いやー感動した。貴重な映画体験だったと思う。小津はテレビのちっちゃい画面で見るもんじゃないんだなって思いました。

 

2月18日(火)、楽天地シネマズ錦糸町にて『ゴッドファーザー』を鑑賞。

見た後、しばらくマーロン・ブランドの物真似ばかりしていた。

 

2月22日(土)、新文芸坐にて『用心棒』、『椿三十郎』の二本立てを鑑賞。

三船敏郎特集がやっていたので。

三十郎のミフネは本当にカッコいいよ。この2本は完全にキャラクタームービーだなあ。2本だけじゃなくてもっと作れば良かったのに三十郎シリーズ。

どちらかと言えばスタンダードな活劇である『椿三十郎』の方が好きかな、コミカルだし、加山雄三イケメンだし、田中邦衛も出てるし。

 

翌日2月23日(日)、同じ三船敏郎特集の『七人の侍』を鑑賞。

新文芸坐、朝から超満員。

上映後に仲代達矢がゲストのトークショーがあったらしい。見れなかったのだけど。

こちらのミフネは三十郎とは違う、荒くれ者の方のミフネ。こっちの方がミフネのイメージですね。ものすんごく重厚な映画な作劇なんだけど、それを感じさせないのはミフネ演じる菊千代のピュアネスゆえでした。

 

2月25日(火)、TOHOシネマズ西新井にて『劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE 亜空の深淵』を鑑賞。

90分、あっという間。

このやたらスケールがデカいくせに牧歌的なウェルメイドコメディの感じはまさしく佐藤竜雄監督の真骨頂と言えるものでありまして、飛べイサミとか劇場版ナデシコが大好きだった自分にとっては久しぶりにたまらんものがありました。

サト竜監督もっと映画を作ってほしい。

 

2月26日(水)、楽天地シネマズ錦糸町にて『ゴッドファーザー PART II』を鑑賞。

見た後、しばらくロバート・デニーロの物真似ばかりしていた。

 

同日、ヒューマントラストシネマ有楽町にて『ダラス・バイヤーズクラブ』を鑑賞。

もっとシニカルな話なのかと思っていたらストレートにエモーショナルなドラマだったので唸ってしまった。よく出来てる。みんな、必死で自分の人生を守るために戦っているのだ。

アメリカン・ハッスル』のクリスチャン・ベールはまんまハゲデブ化したクリスチャン・ベールだったけど、本作の激痩せマシュー・マコノヒーは最後まで「これ本当にマコノヒー?」って感じだったなあ。ガリガリ怖い。みんな、もっと太った方が良い。

主人公の相棒となるニューハーフ役のジャレッド・レトが本当に女性のようであった。そのリアルさが、切なかった。

『ラッシュ/プライドと友情』を見た

地元の映画館で『ラッシュ/プライドと友情』を鑑賞。

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  • これは傑作だと思う。
  • 1970年代に活躍した2人のF1レーサー、ニキ・ラウダジェームス・ハントのライバル関係を描いたノンフィクションで、大雑把に言ってしまえば物凄く手の込んだ再現VTR。タイトルとおり、2人のレーサーとしてのプライドとライバル同士の友情を中心とした人間ドラマだ。
  • 予告編の時点でかなりBLっぽかったのでワクワクと胸を弾ませながら鑑賞したけど、ひねくれ者で頭脳派で合理主義的な性格のニキ・ラウダと、片や遊び好きでマッチョでロマンティストなジェームス・ハントという正反対の2人がライバルとして惹かれ合うというちょっとエッチなカップリングのブロマンスだった。
  • ラストは少しせつない。命がけの闘いの末、「命あってのものだね」という真理に達したニキ・ラウダの、ジェームスに対する片思いで幕は閉じる。実在のニキは今でも健在で、ジェームスは1993年に亡くなっている。天国のジェームス・ハントへ宛てたラブレターのような映画になっている。
  • レースのシーンも、客の視点ではなくレーサーの視点に近いカメラポジションで、せわしなくカットが切り替わるダイナミックな演出。
  • 圧巻なのはクライマックスの豪雨の富士スピードウェイにおける水飛沫の表現で、まるで3D映画を見ているような臨場感。そこを見ただけで元はとれたようなもんだと思った。
  • 音響が素晴らしい。緊張感を煽る音楽も素晴らしいけど、何より身体を揺さぶられたのはエンジンの排気音だ。劇場内の空気の震えがえげつない。まるで操縦席にいるかのようにシートも震える。これは確実に劇場で、できればちゃんとした音響設備のスクリーンで見るべき映画だと思った。
  • ジェームス・ハント役のクリス・ヘムズワースの筋肉! 自慢の上半身を惜しげも無く披露する。酒好き女好きキャラとはいえマイティー・ソーよりもナイーブで人間味のある役で、スケコマシだが友情には熱いというBL的にはベッタベタなキャラを演じていた。
  • 一番興奮したシーンは、ニキがヒッチハイクした車を運転させられ、後に妻となる女性に煽られてスピードを出すところ。
  • しかしF1なんて今は全然人気があるイメージがない。元々F1には興味がないけど、90年代はやたら流行ってた記憶がある。アイルトン・セナが亡くなって以降、急激に話題にのぼることがなくなっていった気がする。この映画も、日本では興行的に苦戦してると思う。


映画『ラッシュ/プライドと友情』予告編 - YouTube

Prizmmy☆の「Dance Away」って曲が超かっこいい

マイティ・ソー』のDVDを見た。

現在公開中の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の予習として。

荒くれ者すぎて全く感情移入できないでことでお馴染みのゴッド・ヒーロー、マイティー・ソーが、弟に裏切られたり地球でちょっとした恋をしちゃったりして改心し、王様にふさわしい感じの男になるまでを描いた恋に仕事に大忙しのサクセスストーリー!

でも本作の後日譚である『アベンジャーズ』でとても改心したと思えない荒くれ者ぶりで社長やキャプテンたちと喧嘩をしたりするので、本当にやんちゃな心を改めたのかは眉唾もの。

シェイクスピア俳優であるケネス・ブラナーがメガホンを取ってたり浅野忠信がソーの遊び仲間役で出てたり(特に活躍はしねえけど)と、なぜ?と思うような微妙なフックが随所にあってそれなりに楽しめました。ホーク・アイも出てくるし。(結局弓矢一本も打たねえけど)

ロキは最初っから可愛かった!

 

Prizmmy☆のニューシングル『Butterfly Effect』に収録されているカップリング曲「Dance Away」が超かっこいい。


Dance Away(2/5発売 Butterfly Effectカップリング) Dance Practice ...

表題曲の「Butterfly Effect」こそ今までのシングル曲に比べるとマイルドなポップソング(むしろアニメソングとしてはこういうのの方が正しい)なのだが、今回はカップリング曲の方が攻めてる! 一連のtrf楽曲カバーの延長線上とも言えるTKマナーを踏襲した陽性レイブ・ミュージック!  ファンの幼女に聴かせようって気、全くないだろこれ。

ほとんど英語詞な上にバウンシーがラップがあるのに、子供の拙さ(メンバーまだ小中学生だからね)を微塵も感じさせないパフォーマンスに脱帽です。

Butterfly Effect[CD+DVD]

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新文芸坐にてチャップリン映画『独裁者』と『モダン・タイムズ』を鑑賞。

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チャールズ・チャップリン特集最終日でした。お客さんいっぱいいた。

『独裁者』と『モダン・タイムズ』はどちらも最高傑作と言われている代表作。それぞれ「ナチの独裁政治」と「近代産業」を皮肉った風刺映画として有名だけど、そういうポリティカルなテーマの中でちゃんと人情ドラマやラブロマンスをやるのがチャップリン映画の愛らしいところ。

『独裁者』は初の完全トーキー映画らしくチャップリンが喋る喋る。今まで喋らなかった分、喋りまくる。台詞の言い回しで笑いをとっている部分がいっぱいあって、やはりそういう表現形式の面白さに自覚的な人だったのだなあと。それまでの作品と比べるとやたら制作費がかかってる気がするしカメラワークもかなり大胆に動いていたりして、時の流れを感じる。この前に見た『キッド』の20年後に作られた映画だもんな、そりゃそうか。

『モダン・タイムス』は『独裁者』の4年前に作られた作品。サイレントとトーキーがごっちゃになってて基本的に台詞は喋らないけど終盤でチャーリーが歌を披露している。ボンクラ男が仕事を転々とする内容であり、現在の自分の境遇と重ね合わせると非常に痛い話だ。自分なりの幸せを求め愛する人と旅に出るラストは感動的だけど、そう簡単にはポジティブにはなれんぞ、チャーリー、俺の幸せはどこにあるんだ。名曲「スマイル」は、今のところ俺の人生のバックグランドに流れてはいない。

 

新文芸坐チャップリン特集はこの日で終わり。『黄金狂時代』と『殺人狂時代』も見ておくんだった。

 

Berryz工房の新曲「1億3千万総ダイエット王国」のPVが公開された。

アイドルソングとして最先端すぎやしないだろうか。歌詞、サウンド、PVの全てがちぐはぐ。これが現代アートか。こんなに悪の女幹部感だしてるアイドルグループ他にはいねえぞ!

サウンド的にはPWLっぽいキッチュさと最近のEDMを合わせた感じが新しい。この曲を聴いて真っ先に思い浮かべたのがDivineで、たぶんベリメンが7人全員(キングスライム的な意味で)合体したらDivineみたいになるんじゃないかな。


Divine ..............I'm So Beautiful 1986 - YouTube

とりあえずササキの2014年ハロプロ楽曲大賞暫定1位ということで。